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2022.04.19

【郷暮らし手帖】はじめての雪国暮らし


白川村のリアルな日常をお届け!

お話を聞いた人
白井洋光さん(白川村地域おこし協力隊)

白川村の冬の朝は、雪かきから始まります。2021年秋に地域おこし協力隊として村に赴任した白井洋光さんも、その例外ではありません。

白井さんは現在、「深山豆富店」で村伝統の「すったて」(大豆を茹でて石臼などですりつぶしたもの)や石豆富(縄で縛っても崩れない固い豆腐)づくりを行っています。愛知県で生まれ育った白井さんにとって、豪雪地帯での暮らしははじめての経験です。

12月半ばの初雪から溶けることなく降り積もる雪は、いつの間にか背丈を優に越える高さに。道路の雪は除雪車が除雪をしてくれますが、自宅周りの雪かきは住民自ら行う必要があります。雪に埋もれた自家用車を救出することは、白井さんの毎朝の日課となっています。

スノーダンプ(ソリのように雪を乗せて運ぶことができる道具)とスコップを使って、15分ほど雪を除けていると、凍えるような白川村の冬の寒さでも、じんわりと汗ばんでくるといいます。さらに月1回は、屋根に積もった雪の「雪下ろし」も行います。

「雪かきのやり方は教えてもらいましたが、実際に自分でやるとなると難しいですね。雪の重みでスノーダンプやスコップが折れてしまうこともありました」。

はじめての雪国暮らしでは、その他にも慣れないことが多いそう。水道管が凍ってしまうので、破裂しないように水を出しっぱなしにしたり、「水抜き」(水の元栓を閉め水道管の水を抜くこと)をすることも移住してから知ったことのひとつです。

「地域の方や先輩移住者から、日々村での暮らしを学んでいます」と白井さん。周りの人の力を借りながら、雪国での慣れない暮らしに少しずつ馴染んでいます。

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