飛騨日日新聞

白川村の移住情報を

発信するメディア

2022.08.02

【白川村ランチ】 喫茶&お食事 おお松


白川村南部の平瀬地区にある「喫茶&お食事 おお松」さん。淡い水色の外壁に、店名が大きく描かれた屋根の建物が目印です。

中に入ると、店内にはカウンター席とテーブル席があって昔ながらの喫茶店の雰囲気。

カウンター横のラックにはお菓子がたくさん販売されています。片隅には、野菜の種まで!

「元々は商店をやっていて、食料品や雑貨を売っていたんですよ」と、笑顔で出迎えてくれたのは、店主の大松美枝子さん。1997年に「おお松」を始めて以来、25年間お店を切り盛りしてきました。

「この辺りは昔、ダムや発電所の建設でたくさんの人が住み込みで働いていたり、釣りに来る人が多かったの。それで食事ができる場所がほしいって声があって、お店をやることにしたんです」。

喫茶店らしく、自由に読める漫画や雑誌もそろっています。こちらの本たちは常連の方が寄贈してくれたものだそう!そしてその横には鉄棒のような器具…?

なんと、こちらはお客さんから譲り受けたという、肩こりや腰痛の解消に効くぶら下がり健康器。お客さんは自由に使うことができます。

そんな見どころいっぱいのおお松さんでいただけるのは、どて煮やピラフ、焼きそばといった料理。ドリンクはコーヒーやミルクティー、カフェ・オ・レと鉄板の飲み物がそろいます。午前中は近所の方がコーヒーを飲みにここへ集まるのが日課となっているそう。

この日は、ご当地名物の「飛騨牛入りすったてセット」をいただくことに。

まずは、薄く切られたニンジン、ダイコン、ゴボウを煮たところに自家製味噌を加えて、味噌汁を作ります。

そこに、茹でた大豆をすりつぶした「すったて」を投入!おお松さんでは村内にある深山豆富店さんのすったてを使っています。

飛騨牛は別で焼いてからすったて汁に入れます。こうすることで、香ばしさやコクが増すんです。

最後に、白川村産のキクラゲや、旬の青菜(この時は小松菜)、糸唐辛子を添えて完成!

すったて汁は、祝い事などハレの日に振る舞われていた白川村の郷土料理。そんなすったて汁を多くの人に味わってもらおうと、白川村南部地域の有志で結成された「白川郷鍋食い隊」が考案したのがこの「すったて鍋」。なんと、ニッポン全国鍋グランプリで優勝したこともあるんです!

飛騨牛入りすったてセット 950円

すったて汁は、大豆ならではのやさしい味わいと、独特の歯触りがあって、「飲む」というより「食べる」という感覚。薄く切った野菜の歯応えや、こりこりとしたキクラゲが、こっくりとしたすったて汁と絡み合って、絶妙な味わいです!もちろん、甘みのある飛騨牛も贅沢なおいしさで、このお鍋の満足感をワンランクアップさせています。

「やっぱり、食べてくれた人が“おいしかった”と言ってくれるのが嬉しいよね。もう80歳になるけど、お店に通ってくれる人がいる間はがんばりたいね」と美枝子さん。

取材の日も、夕方からふらりと晩酌をする常連さんが立ち寄っていました。そんな地元の方に愛されるおお松さんに、ぜひ足を運んでみてくださいね!

おお松

住所/岐阜県大野郡白川村平瀬126-41

営業時間/10:00~18:00

定休日/水曜日

TEL /05769-5-2118

トップへもどる

関連記事