飛騨日日新聞

白川村の移住情報を

発信するメディア

2023.09.22

新たな複合拠点「ホワイエ」(パソコン・スマホ教室/コワーキングスペース/配信スタジオ)


2023年3月に白川村南部の平瀬地区に誕生した、新たな複合拠点「ホワイエ」。

運営するのは、拠点と同じ名前の「一般社団法人ホワイエ」さん。

白川村で、移住定住支援や教育施設運営に取り組んでいる会社です。飛騨日日新聞の編集部がお世話になっている移住体験シェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」も管理・運営されています。

そんなホワイエさんが、白川村につくった新しいかたちの拠点。一体どんな場所なのか、話を伺いに行ってきました!

「ホワイエ」はどんな場所?

拠点があるのは2017年にオープンした「アオイロ・カフェ」の2階。入り口はアオイロ・カフェと共通で、小上がりから階段を上がって中に入ります。

複合拠点「ホワイエ」の機能は主に3つ。1つ目は、パソコン教室と高齢者向けスマホ教室。2つ目は、コワーキングスペース。3つ目は、配信スタジオです。

階段を上がり、向かって左側にあるのは6人ほどが作業できる少し広めの部屋。ここでは、パソコン教室や高齢者向けスマホ教室を実施します。また、研修やセミナーなどを開催する時にも利用可能です。

その右側には、パソコンなどを持ち込んで作業できるコワーキングスペース。もちろん、コンセントや無線wi-fiも完備されています。

窓からは、悠々と流れる庄川を眺められて、癒されます!夏は仕事の合間に泳ぎに行きたくなってしまいそうですね。

そして廊下の奥にあるのは、配信スタジオ。本格的な機材を使って、オンラインでの会議やイベントの開催が可能です。

ちなみに、拠点の開設にあたって建物の2階を改修されたのですが、自分たちで壁や天井を漆喰で塗って仕上げたんだそう。古民家ならではのゆらぎのあるガラス窓や、年代を感じられる柱など、味のある佇まいも魅力です。

この場所をつくったきっかけは?

「ホワイエ」に所属する柴原孝治(こうじ)さん、深田茉由(まゆ)さん、福田麻衣子さんは、いずれも村外からの移住者。これまで、自身の経験を踏まえながら白川村や近隣の市町村で移住定住事業や教育事業、起業サポートなど、“地域に代わって、自分達ができること”をモットーに取り組んできました。

常日頃から村民たちと関わりながら、白川村に興味を持っている人や企業・団体との架け橋となって活動してきた3人。村のさまざまな課題や要望を拾い上げていく中で、「こんな場所が白川村にあったら面白いのでは?」というアイデアが浮かび、この拠点をつくる構想が芽生えたそう。

例えば、パソコン教室や高齢者向けスマホ教室は、実は高山市までパソコン教室に通っているという村民の話を聞いたことから、事業化へと思い至ったそう。コロナ禍で一気にオンライン化が進み、年配の方を中心に「自分でスマホやタブレットの操作できるようになりたい」という声があったと言います。

一見、それぞれの事業同士は独立して見えますが、白川村に根を下ろして活動しているからこそ生まれた、さまざまな機能を兼ね備えた場となっています。

村民の反応や今後の展望

白川村でこうした複合的な拠点ができるのは初めてのこと。まずは地域の方に知ってもらおうと、オープン前にはお披露目の期間を設けていました。

「使われていくのはまだまだこれからなので、ここがどういった場所なのかを理解している人は少ないかもしれません。でも“こういう場所をつくるアイデアは、村外から来た人たちだからこそ出てくるだろうから、おもしろいね”と言ってもらっています」と代表の柴原さん。

お披露目期間の前からも、何ができるのか気になっていた近所の方が続々とのぞきに来てくれたと言います。

「アオイロ・カフェを始めたときも、観光客が多い合掌造り集落から離れた平瀬地区でカフェが続けられるのか、心配する声もありました。けれど、村民や村外から人が訪れてくれて、さまざまな声が集まる場所になっていったんです。この場所も、まずは白川村で成り立っていくのかの社会実験も兼ねて、いろいろと仕掛けていきたいですね」と意気込むホワイエの皆さん。

***

“ホワイエ”とはフランス語で“だんらんの場”の意味。「白川村の中と外の人が混じり合う場所になってほしい」という想いを込めて、社名がそのまま拠点の名前となったそうです。その想いの通り、この場所が白川村に関わるあらゆる人にとっての“だんらんの場”となり、今後新たなおもしろい取組みが広がっていくことが期待できそうです。

ホワイエ

住所/ 岐阜県大野郡白川村大字平瀬132-41

営業時間/10:00~17:00

Instagram /@foyer612

facebook /@foyer612

トップへもどる

関連記事